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けつあご日記

こんちは.菊地です.なんか浅ーいことをいろいろ書きます

【簡略版】卒論をLaTeXで。

LaTeX

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www.ketsuago.com

↑この記事を見直したら長くてなんか読みにくいしきもいので,簡略版つくった.すっきりした.


はじめに

対象者

卒論か修論をLaTeXで書きたい人


趣旨・目標

なんかテンプレートとかネット上に落ちてるけど,いきなり見てもわかんないし,あんまり長い文章に適していない気がするので,わかるように説明する.

OSはWindowsベースで説明しています.MacでもLinuxでも基本的には同じなので参考にはなるかと思います.Macの方は,泉富士夫先生の作成したマニュアル(http://fujioizumi.verse.jp/download/TeXShop_Japanese.pdf)を参考にするとよいです.


LaTeXってなに?って人へ

こんなん書けるようになるやつやで.


できたことチェック表

f:id:kichiku_kikuchi:20160203103620p:plain

これを印刷して傍らに置き,一つ一つチェックしていってください.


準備(必要ない人は飛ばしてください)

インストール

did2memo.net
↓古いやつ
20分でできる簡単TeXインストールWindows編(WinShell版)

もちろん,みなさんは最新のものでインストールしてください.Macの人はこちら(http://fujioizumi.verse.jp/download/TeXShop_Japanese.pdfMac OS XへのLaTeXとTeXShopのインストレーション)を参考にインストールしてください.


エディタを決めよう

TeXworksで充分やで.


適当にプリアンブルを書こう

\documentclassから\begin{document}の間に書きます.例えばこんな感じです.

\documentclass{jsarticle}
\usepackage{amsmath}
\usepackage{bm}
\usepackage{overcite}
\usepackage{wrapfig}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\newcommand{\FRAC}[2]{\leavevmode\kern.1em
 \raise.5ex\hbox{\the\scriptfont0 #1}\kern-.1em
 /\kern-.15em\lower.25ex\hbox{\the\scriptfont0 #2}}
\begin{document}
あいうえお
$\FRAC{1}{2}$
\end{document}

\usepackageで指定したパッケージが使えるようになるわけですが,上の例ではデフォルトで入っていないパッケージを導入しているので,皆さんが使おうとするとエラーが出るはずです.なのでパッケージを入れてやる必要があります.ここ(LaTeX入門/各種パッケージの利用 - TeX Wiki)などを参考に入れてみましょう.例えば,上の例のoverciteを入れてみましょう.こちら(overcite.sty: LaTeX パッケージ)からダウンロード可能です.エラーが出なくなれば,プリアンブルで指定したパッケージがすべて入っていることになります.

あとで好きなパッケージ入れるからとりあえずいいわ,って人は,エラーに該当する\usepackageの行を消してしまい,先に進みましょう.それでもOKです.

\newcommandはマクロの指定です.とりあえず必要ない.


図を入れる

フォーマットはpdf安定

黙ってpdfにする.余白のカットをしたいときはPDF slimPDF Slim - 窓の杜ライブラリ)とか使う.

\begin{figure}[htbp]
\centering
\includegraphics[height=80mm]{foo.pdf}
\caption{nanntoka}
\label{fig:hogehoge}
\end{figure}

ラベルを必ずつけよう

コマンドは\label{}.こちら(http://www.clas.kitasato-u.ac.jp/~fujiwara/infoScienceB/TeX/ref/labelAndRef.html)を参考にして,数式にラベルを付けてみましょう.

ちょっとしたコツとしては,

・図→\label{fig:monya}
・表→\label{tab:muga}
・式→\label{eq:uhya}
・節→\label{sec:mepo}

のように種類によってラベル名を系統だてておくと混乱を防げます.


参考文献を付ける

文献情報を自分で書く方法

LaTeXでは参考文献を付け,文献番号をコマンドで呼び出すことができます.こちら(LaTeXコマンド集 - 参考文献)を見ながらやってみましょう.


Mendeleyと連携しよう

Mendeleyと連携する方法はこちら(Mendeleyに放り込んだ論文を簡単にLaTeXで\citeする - 雨に煙る)をそのままマネすればOKです.リンク先ではDropboxを利用していますが,別に無くてもおk.

またこの方法だと,一度文献データをコンパイルする必要があります.こちら(LaTeX(文献の参照BibTeXの書き方))も参考にしてください.


一度短いレポートをつくってみよう

ここまでの知識をできるだけ使って短いレポートでも作ってみましょう.


全体の構成

jsbookにしよう

卒論・修論ぐらいの長い文章を書くときはjsbookがベストだと思いますので変えましょう.ヘッダーに章番号と章タイトルが入ってかっちょええです.

\documentclass[a4paper,10pt,oneside,openany]{jsbook}



複数章の長い文章を書くときの構成

冒頭で言いましたが,web上に落ちているテンプレートには,長い文章を書くのに適しているものは少ないように感じます.というのも,普通LaTeXで何章にもわたる長い文章を書くときにはそれ相応の手法があるのです.図示するとこんな感じ.

f:id:kichiku_kikuchi:20160130222427j:plain

ひとつのファイルに何万字も書いて図を入れて数式入れて...ってのは無理があります.なので,各チャプターごとにtexファイルを分割し書いていきます.\input{}を使えば,複数のtexファイルをひとつにまとめることができます.ですが,最後に一気にタイプセットして細かい調整をしていくというのは大変ですね.タイプセットも各チャプターごとにできた方が絶対便利です.こちら(Texで複数ファイルと個別ファイルでコンパイルする方法 - 月からの使い)を参考に.

上図のような構成にして,各チャプターのtexファイルとparent.texをタイプセットしてみてください.どちらもタイプセットできればOKです.


図は別フォルダへ

挿入する図(画像)を別ディレクトリに分けます.ここ(http://homepage.seesaa.net/article/25260276.html)を参考にして,やってみましょう.別ディレクトに置いた図を挿入してparent.texがタイプセットできればOKです!


表紙はLaTeXで作らなくてもいい

何で作っても構いませんが,サイズをA4用紙と全く同じにしましょう.つまり210×297mmです.そして,こちら(LaTeXで修論・卒論を書いているなら今すぐ表紙を差し替えるんだ! - 情報科学屋さんを目指す人のメモ(FC2ブログ版))にそって画像位置の調整を行うだけです.こちらではepsを使用していますが,黙ってpdfを使いましょう.私はpowerpointで作りpdfにして差し込みましたが,上のサイト通りにやると少しずれたので,ちょっとだけ変えています.

\enlargethispage{\paperwidth}
\thispagestyle{empty}
\vspace*{-1truein}
\vspace*{-\topmargin}
\vspace*{-\headheight}
\vspace*{-\headsep}
\vspace*{-\topskip}
\noindent\hspace{-0.7in}\hspace*{-\oddsidemargin}
\includegraphics{cover.pdf}

また,表紙のtexファイルは個別に作成して上述の\input{}で取り込むのが良いと思います.最終的なディレクトリ構成は下図のようになるでしょう.

f:id:kichiku_kikuchi:20160130234205j:plain


目次をつくろう

ここまで来れた方なら,目次は簡単に出力できるはずです.ちゃちゃっとつくりましょう!
LaTeXコマンド集 - 目次


おわり


Advanced編

markdownで書いて変換する方法

これ
mizchi.hatenablog.com
qiita.com


リアルタイムプレビューする方法

これ
webmem.hatenablog.com


参考文献のスタイルを変えたい

これ.
www.ketsuago.com


その他

図などを思い通りの位置に入れるコツ

とにかく\vspace,\hspaceでいじくれば解決できることが多いです.


便利ツール

あんまりつかったことないですが色々あります.私が使ったことあるのは,MyScript MathPadというiOSのアプリぐらいですかね.手書きで書いた数式をTeX形式に変換してくれるアプリです.コマンドを覚えるまでは便利ですが,覚えたら要らなくなります.

各種変換ツールはこちら.
変換ツール - TeX Wiki


LaTeXの数式をスライドに入れよう

そもそもpowerpointなら数式エディタが良い感じになっているので,必要ないと言えば必要ないんですが.すでにtexファイルに書いた数式をコピペしたいときとかは便利です.一度TeXに慣れてしまうと数式はTeXの書式で書くのが楽ですしね!私はpowerpoint上でTeXTeX(蝶々)というアドインを使用しています(http://sorauta.bufsiz.jp/Soft/textex.html).powerpoint2007対応なので新しいのだと動かないかも?他にもいろいろな方法があるので調べてみてください.


参考書

一応,参考書がなくても書けるようになることを目標にしていましたが,やはり一冊本があると安心します.超名著なので無駄にはならないはず.
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